バストリカ呼吸法とは?
バストリカとは、「ふいご」という意味です。
「ふいご」とは、鍛冶屋が鉄を鍛えたり加工したりする時に火を起こすために使う、
空気の流れを生み出す道具です。
「ふいご」を使うと炎が強くなることから由来しているように、
バストリカ呼吸法は、勢いよく吸って吐いてを繰り返すとてもパワフルで
元気が出る呼吸法で、ふいごのように体に酸素を送り内臓器官の働きを
活性化させるのに効果的です。
バストリカ呼吸法の効果・効能
- 内臓の働きを活性化
- 気管支の強化、喘息・肺気腫・気管支炎・結核などの症状改善
バストリカ呼吸法のやり方
- 背筋をまっすぐ伸ばし座ります。(できれば安楽座、達人座、蓮華座などの瞑想のポーズ)
頭・首・胸などお腹以外の他の部分は動かさないように、肩はリラックスします。
- 口を閉じて舌を上あごにつけます。軽く自然呼吸で鼻から息を吸ったら、
鼻から素早く「フンッ」と鳴らしながら、お腹をへこまして息を強く吐ききります。
そしてすぐに、お腹を膨らませながら素早く息を吸い込みます。
- この呼吸を早いテンポで数回繰り返します。
0.5秒で吐き、0.5秒で吸うテンポで、1秒間に1呼吸する速度で
リズミカルに30回程度行います。
- その後、ゆっくりと息を吸い、クンバクを入れ、さらにゆっくりと吐いていきます。
これを1セットとし、30秒ほどの休みを入れながら、計4セット行います。
POINT
カパラバティ呼吸法と似ていますが、吸う時に違いがあります。
カパラバティ呼吸法は、吐く時にだけに意識をして力を入れ、
吸う時は自然に肺が膨らむことで受動的に吸います。
しかし、バストリカ呼吸法は、吐く時も吸う時にも力を入れ、
意識的に横隔膜を上下させて呼吸をします。
次のページでは、「マントラ呼吸法」についてご紹介します。