「マントラ」とは、サンスクリットで、本来的には「文字」「言葉」を意味します。
漢訳では「真言(しんごん)」と訳され、大乗仏教、特に密教では仏に対する讃歌や祈りを
象徴的に表現した短い言葉を指します。
マントラ呼吸法は、呼吸をしながら2つのマントラ(言葉)を頭の中で唱えます。
他の呼吸法と違い、呼吸に集中する変わりに、頭の中で唱えた二つの音に集中します。
すべての意識を、言葉の音に集中させることで雑念を追い払い、
心をクリアにする呼吸法です。
呼吸とマントラとを組み合わせながら、深く呼吸し意識を高めていきます。
息を吸う時は「アー」、吐く時は「オーム(AUM)」と頭の中で唱えます。
頭の中で唱えたこの2つの音の響きを聞き入れて、己の心の声に耳を傾けます。
ポイントは、呼吸よりも音に集中し、
心を一点にとどめる事ができるようになることが大切です。
「オーム(AUM)」とは宇宙の根源的な協和音であり、
音さ(おんさ)の響きをまねした音です。
あらゆるマントラのなかでも、最も力のあるマントラが「オーム(AUM)」です。
実際のレッスンでもマントラ(オーム)を取り入れているスクールもあります。